未来の君へ

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カムパネルラの両親とザネリが和気藹々と話している中、僕は赤ちゃん……ネルーに目を向けた。 すると2・3回目を瞬かせて彼が起きたじゃないか! 「あ、起きた!」 「どれどれ、見せて!かわいい~!」 「ふふふ……2人とも、抱いてみる?」 「えっ、良いんですか?」 笑顔で頷いたお母さんからそっとその子を受け取る。 「あったかい……」 いろんなことを思い出して、何かが込み上げてくる。 「ネルー、お兄さんの分まで生きるんだよ」 光は、笑っていた。
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