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  未来へと続くこの道を 貴方と言う行灯(あんどん)が 過去から歩み出す私の まだ薄暗い足元を照らし出してくれる 決して誇れるものでもなく 浸る程のモノでもないけれど 貴方が側に居てくれたあの頃だけが 背中を支えてくれた貴方のことだけが 道を踏み違えぬようにと 唯一照らし出す支えだった 貴方が側にいない今 見えるものは 足元さえ見えない程の 眩しすぎる銀世界 先の見えないモノに不安を抱く私を 時には影となって包んでくれていたんだ 貴方が側に居ることが 当たり前だと思っていたあの頃 まだ道は見えないままだけど 貴方とは違う誰かの側に立ち 貴方の様な存在になりたいと願う  
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