父へ

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   貴方の優しい眼差しと    力強い背中を見ながら過ごしました  貴方を嫌悪していた時期でも  優しく包んでくれていたよね  当たり前の事だけど  年々 年を重ねる貴方の  どんどん小さくなりながらも  力強さの残るその背中を見る度に  離れて暮らす自分自身に  歯痒さを感じています  だけど手を差し伸べる事もせず    憎まれ口を叩き続ける  貴方がそれを望むから  昔と変わらぬ私を見つめ  昔と変わらず貴方を想う  こんな私に惜しみなく  向けてくれるその笑顔を  永遠であれと願い続ける  幸せであれと願い続ける  小さくも力強い背中を持つ  今もなお  大切に想う貴方へ  
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