悲願

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   誰もが気にも止めず  私の周りを通り過ぎる  遠くで聞こえる笑い声が  私の身に染み渡る  寂しくて  悲しくて  誰にも届かないと知りながら  私は独り 泣き続ける  身動きのとれないこの場所で  いつか誰かに気付いて欲しくて  私は独り 鳴き続ける  そんな私は  『カゴの中の鳥』  
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