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チャイムがなる前に隣の学院の入り口に向かった
すでに何人かは入り口に待っていて口々に話している
近距離専門の奴らは仲間としては相性がいいから
なんとか仲良くなれないかと話してるやつらや
数少ない女剣士のスタイルがどうとか顔がどうとか話してる奴等
みんなどーでもいい話ばっかり
親しくもない人とはそんな話できやしない
だからキルトはいつも独りで日向で空を見ていた
つまんないな、そんなことを思いながら
先生が来るのを待った
チャイムが鳴り恰幅だけがよくて頭はからっきしダメな先生がやって来た
先生「剣士の学科は何処だ?」
頭をかいて首をかしげた
木のしなる音、打ちつける音を頼りに
キルト「こっちだよ」
しかたなく先生を引っ張っていく
広く開けた場所に出ると中には竹刀や摸刀を持ってる人がいた
先生「あのーっ」
「ん?」
先生「今日、稽古の約束してた魔養成学校のものたんだけどー」
そう言えば
相手の先生と思われる人が
がしっと先生を抱き締めた
玲音「今日はよろしくお願いします、申し遅れましたが玲音といいますよろしく」
抱き締めていた手を離して
今度は握手をかわした
先生「じゃあ早速稽古お願いします」
先生も強く手を握り笑顔を浮かべた
それから直ぐに稽古が始まったけど
見た限りじゃキルトの相手になりそうなやつは居なかった
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