日常

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先生「シャロはやらないのか?」 壁際でただ見ていたキルトに先生は声をかけてきた キルト「こんな奴等じゃ相手にならないから」 一瞥したあとため息をつく 玲音「今のは聞き捨てならないな、確かに遠距離に持ち込まれたら苦戦するが対魔についてもしっかり教えてある。」 育ててきたプライドなのか 戦ってもいないキルトが馬鹿にしたのが癪にさわったのか 玲音は静かに怒りの色をにじませた 怒りってどうやるんだっけ あんまりよく覚えてない キルト「やってみる?楽勝だけど。20人一辺にかかっておいでよ」 挑発するように尻尾をゆらゆらと揺らす 近距離専門の奴らだってプライドがあるのか 何人かが殺気だったが キルト「そのよく分からない気配、嫌いなんだよね。なんか気持ち悪い」 キルトは小さい頃に大半の感情をなくしていた 理解は出来るものの理由は分からないし、自分がどの状況でその感情を抱くのかも分からなかった 玲音「だ、そうだぞ?相手してやれ。実力見せつけろ」 玲音は止めるでもなく稽古中の生徒も止めさせ 戦う場を設けた キルト「イッツマジカル。クリスタルドーム」 ぱちんと指をならせば綺麗な瑠璃色のドームができた キルト「剣が飛んでいったら危ないからねキシシ」 ちっと舌打ちを聞こえた 馬鹿にするだけしたらもぅキルトのペース キルト「さぁ始めよう」 20vs1の稽古 流石に手応えあると思う キルト「闇触手、総てを凍てつかせろ雹婢」 詠唱と共にキルトの影が、学生達の影がぐねぐねと動き手の形になったかと思えば次々に学生達の自由を奪った キルトの手から溢れ出た冷気は人の形になり学生達の間をするすると通り抜けると瞬く間に剣を凍らせた 手応えあると思ったんだけど キルト「手応え無さすぎだよ。全員動けないし、これキルトの勝ちでいいよね?」 玲音の顔をみて嫌味な笑顔を浮かべてやった 玲音「ぬぐぐ、お前ら今日から基礎訓練を倍にするからな!」 そう声を張り上げた
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