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放課後。
「風君、今日も仕事手伝って♪」
「もちろん」
あー、何か軽く殺気の入った視線が向けられてるな・・・クラスの男子生徒たちから。
でも、それは仕方ない事だったりする。
何故なら雛瀬は、学校中の生徒達から慕われているから。
何はともあれ、場所を移動する。
移動先は、生徒会室。
何故生徒会室に来ているのかというと。
「じゃあ風君、これお願い」
「今日も多そうだな」
手渡された書類の束。
それも、生徒会関係の。
そう、雛瀬は生徒会の役員だからだ。
更に言うと、生徒会長だったりする。
昔からしっかりした性格だったけど、まさか生徒会長にまでなるとは。
さすがは雛瀬、としか言いようが無い。
数時間後、仕事を終えて僕と雛瀬は下校し始めた。
ずっとたわいの無い話をし続けていると時間が経つのは早いもので、雛瀬の家の前にたどり着いた。
「じゃ、日曜日にね」
「うん。じゃあまた」
ちなみに今日は金曜日だ。
だから次に会うのは日曜日。
笑顔の雛瀬と分かれて僕は、家に帰るために歩き始める。
そんな僕の脳裏に浮かぶのは、雛瀬の笑顔。
いつも可愛いなとは思っていたけど、今日は一段と可愛く思えた。
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