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その日の放課後の事だった。
相変わらず一人で帰っていると、後ろから声をかけられた。
私は思わず驚いてしまった。
何故なら、声をかけてきたのは。
「ヒナー、一緒に帰る?」
「美紀・・・?それに、泉や理紗も・・・」
美紀たちだったから。
此処数ヶ月全く話していなかったし、美紀からあんなメールが来たあと、もう話す事なんて出来ない、と思っていたから。
「・・・いいの?」
「当たり前だよ。ヒナちゃんは友達なんだから」
「でも、私、美紀に・・・」
「ごめん。謝ってすむことじゃないけど、ほんとにごめん。あんな事、言うつもりじゃなかった・・・」
「美紀・・・」
私は正直驚いていた。
あんな状況になったのは、元はと言えば私のせいなのに・・・。
「ごめん、ヒナちゃん。ずっとほったらかしで・・・。美紀ちゃんと理紗ちゃんと一緒に居て、ヒナちゃんの事なんて、気にも留めてなかった・・・」
「私も・・・。謝って許される事じゃないけど、ごめん」
「泉、理紗まで・・・。私の方が、悪いのに」
「違う、ヒナは何も悪くない。私たちがもっとヒナの事気にかけていれば・・・」
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