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夏休みに突入した。
一人ではどうすることもできず、聞かなければいけないことがあったので美紀にメールを送る。
だけど。
『今更何?』
としか返ってこなかった。
此処数ヶ月全く話をしてなかったのにメールを送ったのはまずかった。
私は、二度と以前のような関係には戻れない事を察した。
その頃には、両親にも事態がばれて、状況はあまりよくなかった。
毎日のように、せめてメールくらいはしておけと促される。
だけど、それが出来るものなら問題はない。
それが出来ないから悩んでいるというのに・・・。
ほんと、鈍感なんだから。
「今更メールしても・・・」
自室で小さく呟く。
これから、どうしようかな・・・。
夏休みに入ってから、久しぶりにヒナからメールが来た。
困っていそうだったから助けてあげようと思った。
だけど、私の考えとは裏腹に、私は残酷なメールをヒナに返していた。
『今更何?』
そんな事をいうつもりじゃなかった。
案の定、ヒナからの返信はない。
きっと謝っても謝りきれないだろう。
「美紀ちゃん、遊ぼう?」
考えている間に泉と理沙が遊びに来た。
だけど、私の気分は晴れる事はない。
だから、私にしては珍しく、作り笑顔で対応した。
「何して遊ぶの?」
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