時計塔の約束ー希望の鐘ー

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夏休みの間、私はずっと考えていた。 ヒナに、どうやって謝ろうかと。 いい考えが思いつかない。 泉や理紗に相談しようかとも思ったけれど、二人はヒナの事を全く気にしていないようだったから聞いても無駄だと思い、やめた。 「美紀、最近考え事、多くない?」 「そうかな?」 「そうだよ。美紀ちゃん、最近あまり話に入ってこないし。どうしたの?」 「気のせいじゃない?ほんとに何も無いよ」 「そっか」 今回も何とか誤魔化せた。 だけど、ばれるのは時間の問題だろう。   夏休みが終わった。 休み期間、たまに凪とメールはしていたけれど、直接話しかける事には戸惑いを感じた。 それでも私は、体育館まで凪と一緒に行くことが出来た。 「夏休み、何処か行った?」 「海に行ったわよ」 夏休みの間に私は家族で海に行っていた。 日焼けをして、軽くやけどになりかけていたけどそんな事はお構いなし。 とりあえず、そんなたわいの無い会話をしていたら始業式が始まった。
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