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その日を境に、毎朝、挨拶を交わすようになった。
誰が決めたわけでもない。。。
決まって、2番線の5両目出口で。。。『おはよう!』
最初は、ホームで挨拶を交わすだけだった。。。
でも、ゴールデンウィークを過ぎた辺りから、変化が出てきた。
学校への道のりを共にするようになった。。。
学校までは、歩いて15分。。。
最初の一週間は、会話らしい会話もなく。。。
ただただ一緒に通学してるだけ。
たまに見せてくれる笑顔にドキドキ。。。
口から心臓が出るのでは、、、と思うくらいのドキドキ。。。
たった15分が、1時間以上に感じられるほど。。。
大輝は、私を正門まで送り届けてから、自分の高校へと、もと来た道を戻る。。。
毎日、欠かすことなく送り届けてくれた。。。
『また明日ね!』
不思議な感覚だった。
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