4279人が本棚に入れています
本棚に追加
駅の前まで歩いていると
すれ違う男性がこちらを振り向いた
気にも止めずに歩いていると
「ねえ、時間ある?」
振り向くとそこには
私より背が少し高いくらいの男性がいた。
あぁ
ナルシストか
たいしてかっこよくもないのに
一目見ただけでわかる。
長年、他人との距離を保っていると
客観的に
その人の人間性を分析出来るようになる。
だからこそ自分が他人にどう思われてるか
なんてのは手にとるようにわかる。
私は軽く睨み付けながら「急いでいるので」
一歩踏み出した瞬間
腕を掴まれた。
「こんな俺に声を掛けられるなんてついてるよ!」
掴まれた手により強い圧力がかかる
「いたっ…。や、やめてください!」
思わず相手の男の弁慶を蹴り上げていた。
ぼこっ!!!!
おもわず顔をしかめる男
「は!?なにしてんだよ!???」
相手が腕を振り上げて私目掛けて
殴ろうとした
その瞬間
最初のコメントを投稿しよう!