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「………で、何ですか?これ」
新八は大食い選手権のチラシに目を通す。
「宇宙1決定戦?」
「あぁ、そうだ」
土方は煙草に火をつけ、説明する。
「実はよ、松平のとっつあんが…」
ほわほわ~ん
~土方の回想~
「お~い、ちょっと」
土方は松平に話し掛けられ、振り向く。
「何ですか」
「ちょっとこれ見てくれよ~」
松平は大食い選手権のチラシを土方に見せる。
「大食い選手権?…出るんですか」
「いや、ここの優勝商品のとこ見てくれよ~」
松平は優勝商品のところを指差す。
「…夢の国.海のペアチケット?」
「そ~なのよ。実はうちの娘がさ~、ど~しても欲しいって言っててさ~」
「じゃあ参加すればいいじゃないですか」
「いや~、おじさん大食いには向いてなくてさ~。という訳でよろしく」
松平は土方の肩をポンと叩く。
「…って、えぇぇ!!俺ですか!」
「別に君じゃなくてもいいからさ~、とりあえず優勝してよ」
「そんな理不尽な…」
「で る よ ね ?」
松平は土方の頭の後ろにバズーカを用意している。
「………」
「はい、じゃ~よろしく~」
そう言い残し、松平は去って行った。
「………という訳だ」
「長い回想だったアル」
「…で?僕達はもしかして…」
「あぁ、大食い選手権に参加してほしい」
「誰が真選組の頼みでそんなやつに参加するか…って、神楽。何やってんの」
銀時は神楽を見る。
「何って参加申し込み書を書いてるアル」
「ちょっ!何話進めてるんたよ!!」
「私、たまにはお腹いっぱいご飯食べたいネ!」
「………ごめんね、銀さんが悪かったね」
「まあただでとは言わないんで、あんた達の家賃を3ヶ月分払っておきやした。もちろん土方さんのお金で」
「勝手に何やってんだぁぁ!!」
土方は沖田に掴みかかろうとする。
「まあ落ち着いてください。選手権にでて損はないようなので、やりますよ」
「キャッホーウ!食べ放題アル!!」
「めんどくせーけど参加してやるか」
「ありがとうございやーす」
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