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―――大食い選手権会場
「とうとう来ましたね~」
新八は辺りを見回すと、いかにも大食いそうな天人や、太った天人がいる。
「宇宙は広いですからね、どんな敵がいるかわかりませんね」
「つーかよ、地球からの参加って俺らしかいないのかよ」
「そうみたいですね。みんな天人には勝てないって思ってるんじゃないかな」
「じゃあ私ら地球代表アルか!!」
「うんそうだね。だから恥ずかしくないようにしてね」
「らーじゃ!」
「…さあ、そろそろ大食い選手権でも始めましょう!!」
司会者がマイクをとり、喋り始めた。
「司会は私、森田でお送りいたします」
「あ!あの人いいかもの人アル!!サインもらお!!」
神楽は森田に向かって走り出す。
「神楽ちゃん!早速落ち着いて!!」
新八は必死に神楽を止めた。
「では、ルール説明です。ルールは簡単、出された食べ物を早く食べ終わった人から勝ち抜けです。予選、準決勝、決勝とあり、決勝で1番早く食べ終わった人が優勝です!」
「そして、これはチーム戦で、3人1組で勝負に挑んでもらいます。チームで協力して食べてくださいね!」
参加者からは、数々の掛け声が聞こえる。
「神楽、このチームの主戦力はお前だからな。最初から無茶しすぎるなよ」
「らーじゃ!!」
「はーあ。たくさん食べれるかな~」
「新八、男を見せるアル!」
「そのセリフ、この話の中で2回目だよ」
「まじでか」
その時、
トントン
新八の肩が叩かれた。
「…?誰ですか?」
新八が振り返るとそこには、山崎がいた。
「あ!あなたは真選組の…!」
「山崎です、久しぶりです」
山崎は軽くお辞儀をする。
「何しにきたんだよ」
「僕の仕事は偵察ですからね、今日の大食い選手権でだされる食べ物を調べてきましたよ」
「おぉ!でかしたな!!」
山崎は、ふふんと鼻を鳴らす。
「でしょう?それで、予選で出される食べ物ですが、豆らしいです」
「「…豆?」」
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