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「豆ってなんだよ」
「豆…。豆科の植物、またその種子。特に大豆の事を指す」
「そんな事聞いてねぇえ!!!」
銀時は山崎に飛び蹴りを喰らわした。
「グフォ!冗談ですよ!冗談!!」
「ったく…」
「…で?豆ってどういう事ですか?」
「なんか宇宙のどっかの星で食べられる『満腹豆』という豆で、その名の通り、1粒食べると豆がお腹で膨張し、一気に満腹になるという豆らしいです」
「ほぇ~、便利な豆アルネ」
神楽は関心したかのように、うんうんと首を振る。
「でもよ、それって1粒だけだったら余裕だよな」
「いや、それが1チーム10粒だそうで…」
「10粒!?」
銀時と新八は驚く。
「じゃあ1人当たり3粒程度じゃないですか」
「1粒で満腹なのに3粒も食べたら…。どうなるんだ?」
「お腹破裂しちゃうアルか?」
銀時と新八はその事を想像し、ゾッと鳥肌を立てる。
「おい山崎、攻略はないのか」
「僕を舐めないでください。何の為の偵察だと思ってるんですか」
山崎はまた、ふふんと鼻を鳴らす。
「攻略も準備されてたんですか!山崎さんって地味とミントンだけじゃなかったんですね!!」
「あのさ、地味に心が傷つくからそう言うのやめてくれない?」
「…で?その攻略って?」
「はい、実はその豆は噛むと膨張するらしいんですよ。だから噛まずに飲み込むと、3粒ぐらい余裕でいけますよ」
「噛まずにって…。その豆小さいんですか?」
「ん~、これくらいかな」
山崎は手で大きさを表現した。
その大きさは、5センチぐらいある。
「おいおい、結構でかいな」
「大丈夫ネ!銀ちゃんならきっといけるヨ!」
神楽は銀時のポンと肩を叩く。
「あの~、僕は?」
「新八もせいぜい頑張るアル」
神楽は新八に唾をペッとはきながら言う。
「僕達って仲間同士だよね?何これ差別?」
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