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「…では選手の皆さんは、こちらへお集まりください」
森田は手招きをして選手を集める。
「さあ、僕達も行きましょう」
銀時達が進みはじめた時、
「おい、おめーら」
「…?」
振り向くと、そこには土方と沖田がいた。
「何だ、てめーらいたのか」
「お前ら何しに来たネ。邪魔しに来たアルか?」
「そうと言いたい所だが、今日はあんたらを応援しに来たんでィ」
「応援?土方さん達がですか?」
新八はキョトンとしている。
「俺達が応援に来ちゃ悪いのか」
土方は煙草に火を付けながら話す。
「いや、珍しいなって」
「一応こっちが仕事を依頼しやしたからねェ。ちゃんとやってるかどうか、見張りの意味もありまして」
「何ネ。私達に任せるのが不安アルか!」
神楽は鼻息を荒くする。
鼻くそが飛び出した。
「不安MAXなんですけど」
「…まあいい、こうなったら万事屋の意地を見せてやる」
銀時は土方に自信ありげに言う。
「何だ、随分自信ありげだな」
「あぁ、万事屋銀ちゃんは永遠不滅だぁー!!」
「「おぉー!!!」」
銀時に続き、神楽と新八が掛け声をだす。
「意味わかんねーよ」
「…あの、」
森田が弱々しく話かけてくる。
「あん、何だ?」
「あなた方も選手ですよね?選手登録する為にもあちらに集まってもらいたいのですが…」
森田はたくさんの選手が集まっている場所を指差す。
「そういえば集まってって言ってましたね」
「お前らのせいでいきなり失敗したアル!!」
神楽は土方達に向かって怒る。
「何でィ、俺らが悪いってのかい」
「いや、お前らが話掛けたからだろ」
「神楽ちゃん銀さん落ち着いて。喧嘩してると、また皆さんを待たせちゃうよ」
新八は神楽と銀時を抑える。
「わあーったよ」
「しょうがないアル」
「まあせいぜい頑張ってくだせィ。俺らはあっちにいますんで」
そういうと土方と沖田は観客席に向かって行った。
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