第2章~出会い

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その帰り道、僕はいつものように自転車で河原の土手を走っていると、河原にぽつんと人影が見えた。僕はその人影に視線を奪われ自転車を止めた。その後ろ姿は月に照らされ、とても美しかった。僕はその後ろ姿を、何を話し掛ける事もなく、ただずっと見つめていた。 家に帰り、僕はすぐにベッドに入った。まだ心臓がドキドキしている…。そして、数分の間しか見ていないあの後ろ姿が目に焼き付いている。僕は後ろ姿のキミに恋をしたのだろうか…。何も知らないキミに…。もう会う事のないかもしれないキミに…。またキミに会いたい…。キミの事をもっと知りたい…。 いつの間にか僕は眠りについていた。
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