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タマキ「ごめんなさい…忘れて…ごめんなさい…」
線香を置きながら声に出すと、涙が頬を伝いポタポタと地面に落ちる
タマキ「ママ……あのね…っ……」
リョウ「『ありがとう』だろ?謝られるより嬉しいはず。多分…いや絶対、そっちの方が喜ぶ」
そう言われ涙がドッと溢れた
頭に触れている亮介の手が温もりを伝える
リョウ「事故にあった時な、瞬間に珠己の名前を呼んだ。死にたくない、会いたい…グルグル思考が回る中、珠己の事ばかり考えた」
グズッと鼻を啜りながら、亮介を見上げた
真剣に語る亮介の瞳が珠己に向けられ、そして珠己の両親が眠るお墓に向けられた
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