序章

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卒業したら結婚して、子供を授り二人で支えあって暮らしていく。平凡だけど暖かい幸せな生活はもう目の前まできていたのに、急に道は途絶えてしまった。 覚悟を決めた彼の顔に、私は頷くしかありませんでした。 それから三週間後、彼は右腕の切断の手術に向かいました。病室に戻ってきた彼の姿につい泣いてしまった私を、寂しそうに眺めていた彼の姿は今でも昨日のことのような気がします。
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