序章

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夏休みも後半に入り、暑さもやわらいできた9月の初旬。一人暮らしをしていた彼の部屋にいつものように合鍵を使って中に入ったのですが、どこか違和感を感じました。 キッチンのある廊下を抜けドアを開けると、布団とともに大きなかたまりになっているはずの裕也の姿はありません。 代わりに慣れないスーツを着て緊張した面持ちで椅子に腰掛けている彼の姿が。
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