# 07

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機械的な呼び出し音が響く。 何度目かのコールでアツキの声に繋がった。 「もしもし」 「あっ。アタシ…」 久しぶりに聞くアツキの声に緊張して、言葉が続かない。 「うん…どうした?」 優しく、だけど戸惑っているようにアツキは問い掛けた。 「あのね…アタシ。 アタシ…アツキのそばにいたい。」 「え…でも俺は…」 そう言いかけて言葉につまる。 「わかってる。それでも、アタシは好きなの。そばにいたいの。」 私は、言い切るとアツキの言葉を待った。 「ハルカ… 俺と居ても幸せになれないよ?だから、俺なんかより他に良い男見つけて…」 「それでもいいの。 それでもそばにいたいから。」 最後まで聞かずに 遮るように言う。 アツキは黙り込み、沈黙が続いた。 「ハルカ…」 重い空気が流れる。 「ほんとにいいの?」 「いいの!」 私は即答した。 アツキは半分呆れたように、「バカだな」と笑った。 そしてアツキと私の関係は、深くなっていった。
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