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恋人がいなかった私は、軽いノリと暇つぶしで出会い系サイトに登録していた。
毎日
何十通と届くメール。
どれも似た内容ばかりでウンザリしていた。
けれど
サイトを辞める事は出来なかった。
誰でも良い。
とにかく誰かと繋がっていたかった。
見知らぬ相手だろうと、少しでも寂しさを紛らせればそれで十分だった。
たまに
寂しさからサイトで知り合った相手と会う事もあった。
所詮は出会い系だ。
初対面の男と朝まで過ごす事もあった。
一時の温もりは、一瞬で冷め
朝帰りして、自分のベッドへ潜り込む時には
寂しさよりも
どうしようもない程の虚しさが心を渦巻いた。
それでもサイトへ登録し、同じ事を繰り返した。
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