肝試し

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僕らが白虎隊士中二番隊に配属されてから約二週間。 元々年頃の近い者達による編成だったため、顔見知りも多く、とりあえずは全員の顔と名前が一致したかなという頃だった。 そもそも日新館出身者のみのこの隊は、上士の子息しかいない。 しかし、やはりその中でも中心的存在になる者は出てくるもので……。 その最たる者が、早くも響導に任命された篠田儀三郎(シノダギサブロウ)殿だった。 「……それで、なぜ肝試しなんでしょうか?」 ※上士 家臣の中でも位が高めの人たち。 ※響導役 まとめ役。隊長の代わりを務めたりする。白虎隊の場合、隊長は大人なので、実質隊員の長に当たる。
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