出会い。

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その日は、 特別な日ではなかったの。   朋希さんは、 私の働く仕事場へと 移動で来ることになっていた。   移動通知は ボードに貼っていたから 知っていた。   一日前に 荷物と一緒に現れた 朋希さんに 少々ビックリはしたけれど… 「はじめまして。 明日から お世話になります。 山神朋希です。」と 笑顔で挨拶するあなた。     これが初めての挨拶ではなかったんだ。 仕事場が近かったので 忙しい時、手伝いに来ていたから。   初めての挨拶から 何年も経っていた。             朋希さん…。 あなたには、 辛い、淋しい 移動だったんだよね…。  
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