1473人が本棚に入れています
本棚に追加
「お兄ちゃん…私を助けてくれたんだ。私のせいで死んだんだ!それしか言わなくなった梢を連れて、何件も病院をまわったのよ。」
その記憶は全くなかった私。
たどり着いたのは催眠療法だったらしい。
違う記憶を埋め込むという療法。
まだ子供だった私は兄が養子に行ったと信じていた。
よく考えてみれば、私は祖父母に会った事がない。
ただ遠い親戚の老夫婦が二組居て、夏休みになると出掛けて泊まったりはしていた。
その老夫婦達が祖父母だと聞かされた。
私の精神面をみんなが気遣い今日まで過ごして来たのだと…
最初のコメントを投稿しよう!