離さない

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苦しい程の力で私を抱きしめる槇斗。 「苦しいよ~」 私はやっとの思いで声を出した。 槇斗は力を緩めたが、かわりに唇を塞がれた。 槇斗の唇はかなりの熱をおびていた。 その熱さは私の唇に伝染した。 電気が体中を駆け抜ける。 床に押し倒された。 「梢、いい?」 切ない声で聞かれた私は、返事の代わりに目を閉じた。
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