離さない

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槇斗は優しかった。 槇斗の唇が触れるたびに声が漏れた。 自分がこんなに感じやすいなんて思わなかった。 恥ずかしくなり顔を隠した。 槇斗は私の手をそっと外し囁いた。 「梢の全部を見たい。きれいだよ…」 力が抜けていった。 下半身に槇斗が触れた瞬間体が勝手にのけ反った。 どうにもならない快感が私を襲う。 「アァッン…アッアッアッ イヤッ!」 次の瞬間、放り出された感覚に頭が白くなった。 呼吸が乱れていた。 「力を抜いて。」 槇斗の声が聞こえた。 「ツ!」 軽く痛みを感じ足を閉じた。 「梢…好きだ…一生離さないからな…」 切ない顔で私を見つめる。 痛みは快感へと変わっていった。 私達は幼なじみから、やっと恋人になれたような気がした。
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