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アスタロート(ASTAROTH)または、アスタロト(同)恐怖公。バビロニアの豊穣女神イシュタルに端を発する伝説と解釈の中から造形された有名な悪魔。『アスタルテ』、『アシュタルト』他、数多くの別名があり、エジプトの女神アストレトやギリシアの女神アフロディテとも比定される。異教の女神であったアシュタルトは、ユダヤ教、キリスト教によって悪魔化され、『失楽園』の作者ミルトンも、アストレスという名前の反乱天使の一人として作中に登場させている。醜く黒い天使の姿をしており、ドラゴンまたは蛇に乗り、左手にマムシを持って出現する。地獄では西方を支配しており、40の軍団を率い、主計長官の職にある。魔術や妖術を無効化させる護符を教えてくれるが、とてつもない悪臭を放っている。何より、恐怖を好む。
ヴィネ(VINE)獅子頭王。ライオンの姿で黒い馬に跨り、片手に毒蛇を持って出現する。召喚者のために立派な要塞を建ててくれ、命じれば風と大雨と雷を自由に操って敵の建物をこなごなに破壊してくれる。過去、現在、未来におけるすべての出来事、秘密を知り抜いているだけではなく、他の魔術師や魔女などの真の名前を教えてくれる唯一の悪魔だと言われている。
ヴァプラ(VAPULA)獅子公。グリフォンの翼を持った獅子の姿で現れ、たてがみは赤く、緑色の深い英知を秘めた瞳を持つ。指先の熟練を要する工芸の仕事や、哲学に関する技術を教授してくれる。
アンドラス(ANDRAS)不和の侯爵。翼のある天使の身体にフクロウの頭がある。出現するときは黒くたくましいオオカミに跨り、右手に燃える剣を持っている。あくなき破壊者であって、この世を破壊するような言動しか取らず、問題をおこしては人間の間を不仲に引き起こし、それを見て楽しむという。自分を呼び出した者を気に入った場合には、憎む相手を殺す方法を教えてくれる。
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