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「圭一、ちゃんとご飯もった?」
「心配症だな~はい」
「じゃあレナちゃんにお漬物ありがとうって伝えてね~!」
そういや、市販の漬物じゃなかったよな。なるほど、レナの家からのもらい物だったか。
「あいよ!つたえとくぜ!」
「圭一く~ん!おっはよ~ぅ!」
朝の爽やかさそのままの挨拶が響いてきた。
腕をぶんぶん振って挨拶してくれる彼女が竜宮レナだ。
「相変わらず早ぇな-。たまにゎのんびり朝寝坊したっていいんだぜ。」
「お寝坊したら圭一くん待たせちゃうじゃない。」
「そん時ゃ置いてく。」
「け、圭一くん冷たい。いつも待ってあげてるのに~…。」
「さくさく置いてく。きりきり置いてく。」
「どうして冷たいんだろ…だろ?」
レナがちょっぴり困った顔をする。本当に楽しい奴だ。
「嘘。ちゃんと待ってるよ。」
その一言に、レナゎ全身の緊張を解いたようだった。顔が一気に紅潮する。
「…わ…あ…ありがとう。」
「レナが来るまでずーっと待ってる。いつまでも。」
「…わわ、わ……ず、ずーっと……」
レナが真っ赤になって頭から湯気をあげ思考ショートさせている。
………待てよ。このセリフ前にも言った気が…
「け、圭一くん?どうしたのかな…かな?」
「へっ?」
「凄い顔だよ…だよ。」
「ごめん、でも魅音待ってるかも知れないぞ早く行こう。」
「うん。魅ぃちゃんうるさいからね。」
「そうだな。」
笑いながら魅音が待ってる場所に向かう。
でもさっきの感覚なんだったのか…俺にもわからない……
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