始まり

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~Side癒愛~ 『よし、これでいいかな』 私は新しく通う高校の服を着て鏡を見ながら独り言を呟いた。 因みに今は7月の上旬。 かなり中途半端な時期に転校する私。 『やべっ、もうでねぇと学校に遅れる!』 ふと時計に目をやるともう、7時半になっていた。家から学校まで45分はかかる。 今日は転校初日ということで8時20分までに学校に行かなきゃいけない。ギリギリだな。駅まで走るか。 「おーい、癒愛。送ってやるから乗れよ」 家を出ると聖弥が車で迎えにきてくれていた。 『おっ!サンキュー』 私は遠慮なく乗せてもらった。 「お前のことだからまだ家にいると思ったよ」 『バレバレかよ。あ、学校からちょっと離れたとこでおろせよ』 「へいへい」 そう返事しながら車を発進した。
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