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【morning】
ぼんやりと見つめる 視界の端に
映り込んだのは 朝日と身体
どうしてなんだろう?
望んでなんかいないのに
勝手に近づいてくる それに
別に嫌な気なんかしないんだ
賢くなんかないんだ
ただ待っているだけで
でも来てほしいとか
思っているわけでもない
同じように迎えたって 同じ時は刻まない
窓から入る風だって 今日も頬を撫でてる
起き上がってタバコに火を着けて
少しため息を
日課になってたから 幾らかの時間さえ
過ぎていたことも 気付けないんだ
朝が来るんだね
また今日も繰り返すんだね
いくら天気が良くったって
良い1日の始めだって
嬉しくなんかないんだ
夜を待っているだけで
この世界の流れなんて
今更考えなくていいよ
同じように迎えたって
同じ時は刻まない
窓から入る風だって
今日も頬を撫でているよ
どんなに長い夜だって
いずれ明けるものなのさ
気付いてしまったんだ
夜風に頬なぞられ 運ばれる
朝が来てしまっても 夜に包まれても
変わらない 変われない
自分が消えないって
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