第弐幕:光
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世界は真っ暗 何も無い。 何も無いけど 何かある。 それが彼にとっての風景。 彼は、やや上方に顔を向け、前方をステッキで探りながら歩く。 顔には遮光眼鏡。 もう幾らの月日が流れたろうか。 彼の世界から光が奪われて、既に数年が経っていた。
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