第弐幕:光

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  ふと前方からそよ風が吹く。 風は、強い香水の匂いを彼の鼻に運んだ。   カツッ カツッ カツッ チャラチャラ…   大地を突き刺すような足音と、金属を擦り合わせるような音が、彼の耳に届く。 強い歩調で迫り来る。 彼は立ち止まるが、足音は歩調を弱めずに近づいていた。  
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