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女の子は泣きそうになりながらゼロに謝った
「君が旅人の気を引いて、あの子供達が何かを盗むわけか」
「うん」
「生きていくために、か?」
「うん」
「そうか」
ゼロは女の子の頭を優しく撫でる
「怒らないの?」
「確かに生きていくためだからといって物を盗むのはよくない、だがオレにはなぜ子供がこんなことをしないとなのか、オレには分からん」
ゼロは残った荷物を持って歩きだす
「頑張れよ」
ゼロは小さく呟いた
「やべ、次の街までどうやって行こ・・・」
バイクを無くしたゼロは途方にくれた
そして、この時点でゼロはまだ気付いていなかった、この子供達が世界を巻き込む戦争を始めることを・・・
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