トレゾアからの贈り物<後編>

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「で?何がしたいんだ?二人を追いだしてまで」 二人が部屋を出ていってからゼロが起き上がる 「その腕のことだ」 ゼロの腕を指す、その形は少しずつ腕に鎧が付いたような形になっていた 「これか?」 「あぁ、その腕の主成分は「イマジノス」で形成されている、どういう意味か分かるか?」 「さっぱりだ」 ゼロは頭のキズを抑えながら答える 「簡潔に言えば・・・全身のナノマシンがその腕に集中している」 「だからこんな形になったのか?」 「そこまでは分からない、あくまで仮定の話だがその腕が「完全」な機械に成り果てた時君は・・・ただの強化人間になってしまうだろう」 「ただの強化人間だと?たかが腕だぞ?」 「あぁ、だが君のAMS適性も下がりはじめている」 「ウソだろ・・・」 「本当だ」 「じゃあ、ナノマシンごとAMS適性が無くなるってわけか?」 「あくまで仮定の話だ」 「どうすればいい?」 「どうしようもない・・・私も経験したことのない症状だ、手のつくしようがない」 「はぁ、まぁいいさ、そのうち何とかなるだろ」 「君は奇跡を待つのかい?」
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