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19歳で劇的な恋に落ちた。
自分ではコントロール出来ない程好きになり、やがて、どうしても欲しくなった。
当時付き合っていた申し分のない婚約者と別れる道を選んだ私。
複雑に絡まった糸を解き、ようやく手に入れたその男の正体は、借金・暴力・束縛・嫉妬・無職・アブノーマル男。
挙句の果てにストーカーに変貌。
それでも自分の選んだ道を突き進み、最終的には別れを選んだ。
二十代前半の「時間」と「貯蓄」の殆どをこの男に費やした私は、失った二十代前半を取り戻すかのように、
いや、ようやく籠から飛び立てた鳥のように、自由を楽しんだ。
周囲の取り計らいで様々な男性と出会い、デートをする。
その中で、1番優しそうな男性を選び、付き合い始めた。
その人を選んだ理由。ただ1つ。
とにかく真面目で優しかったから。
もう暴力男だけはイヤだった。
真面目に働き、暴力を振るわない男。
こんなの当たり前の最低条件なんだろうが、前の恋で疲れ果てた私には、重要条件だった。
このまま、順調な人生を歩めれば…、それだけが願いだった。
それなのに、また自ら道を反らした。
つくづくこんな自分が嫌になる。
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