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第1話ー階段ー
一人の少年が暗い階段に座っている。
いつからそこにいたのか気がついたらそこにいた。
何も思い出せない。
自分の名前さえも思い出せないのだ。
しかし、少年は何もしたくなかったが何もしないのも退屈だった。
遥か後ろに微かな光が見えた。
光を見た少年はその光がとても怖く感じた。
少年は光から逃げるように階段を下り始めた。
しかし、どんなに階段を下っても光から逃げても光から少しずつ少年の方に近づいてくる。
少年は息がきれ足を止めて周りを見る。
階段や周りに壁が焼けて焦げたように真っ黒になっている事に気がついた。
少年はそれらに見覚えがあったが思い出せない。
やがて光が少年を包み込んだ。
その瞬間少年は激しい頭の痛みにおそわれてその場に倒れて意識が遠くなっていった。
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