プロローグ

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走る。 深い森の中を全力で、走っている途中近くの木に何かが当たる音がする。 走る。 何のためかは分からない、それでも走り続ける。 走る。 周りの枝や葉で手足が傷つく、血は出ているが痛みは感じない。 走る。 木々に当たっていた何かが肩をかすめる。 痛い。 手足の切傷は痛くないのに肩の傷だけすごく痛い。 痛い。 木々当たっていた何かが腹部を貫通する。 痛い。 これ以上痛い所が増えるのが嫌で音のする方え走る。 叫ぶ。 「やめて」と叫びながら走っていた方向とは逆方向に走る。
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