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「キミのお腹から流れている赤い血は僕の涙だよ」
キースは冷めた表情で右手に持っているナイフに付いた血を見ながら、囁くように彼女の耳元で言った。
キースは彼女と3年間交際して、先日遂にプロポーズをした。
キースはOKを貰えると信じて疑わなかった。
親しい友人に“近々結婚するかも”と伝えていたほどだ。
しかし彼女の答えはNOだった。
キースは何度も
「俺じゃダメなのか!?何でなんだ?もう一度よく考えてくれ」と問いただした。
しかし彼女の答えは変わらず、NOのままだった。
キースは彼女に断られた理由を聞こうとしたが、思い止まり彼女の前から立ち去った。
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