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四十三歳になるこの歳まで本当の恋愛などした事が無かった気がする。
何の取り柄も無いし、器量だって良くない。
華やかな物に背を向けて下ばかり向いて歩いて来たこれまでの人生。
白馬に乗った王子様なんて現れる訳無いのは分かっているけど、私だって人並みに恋をして愛され満たされたい。
だから、自分に優しくしてる男が居たら夢中で縋った。ほんの少しの笑顔を向けてくれるだけで舞い上がって喜んだ。
一緒に死ねるかと問われれば、迷うことなく着いて行くだろう。最期の伴侶にこんな私を選んでくれたのだもの
。
私の願いはたった一つだけ。私を決して捨てはしないと約束してくれるなら、例えどんな醜男だって夢中で愛した。
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