愛実(アイミ)と言う名の本当の私

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「なぁ、もっと笑えって!…ったく辛気臭いんだよなぁ、お前の顔は」 そんな事を言われた事がある。 じゃあ、笑えばもっと私を愛してくれると言うのか…… 僅かばかりの給料を当たり前のように奪い取り、悪びれもせず平気な顔をしてまた私を抱くくせに。 念入りに施した化粧も、美容室でセットして来た髪にも気付きもせず、贔屓にしているホステスのひと月先もの誕生日プレゼント選びだけに奔走し、揚げ句の果て私に辛辣に当たる。
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