2人が本棚に入れています
本棚に追加
背の高い木
広く澄んだ湖
蝉の鳴き声
そして
『約束だよ』
そう言って笑った名前も知らない綺麗な子
それが今でも忘れられない、俺の甘く切ない夏の思い出
恋心 ~コヒゴコロ~
「んー、うっさい!」
頭上でけたたましく鳴り響く目覚まし時計を黙らせて、緩慢な動作で体を起こした。
いつもより、30分は早い起床時間のせいか、なかなか覚醒しない頭と体を無理やり動かし仕度を終えた俺は、同室者が待つであろう食堂に足を向けた。
最初のコメントを投稿しよう!