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背の高い木 広く澄んだ湖 蝉の鳴き声 そして 『約束だよ』 そう言って笑った名前も知らない綺麗な子 それが今でも忘れられない、俺の甘く切ない夏の思い出  恋心 ~コヒゴコロ~ 「んー、うっさい!」 頭上でけたたましく鳴り響く目覚まし時計を黙らせて、緩慢な動作で体を起こした。 いつもより、30分は早い起床時間のせいか、なかなか覚醒しない頭と体を無理やり動かし仕度を終えた俺は、同室者が待つであろう食堂に足を向けた。
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