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「でもあいつをゲットするのはそれはそれは難しいぜ」
念を押すように真壁は云う。顔が嬉しそうなところを見ると、どうやら真壁は他人が落ち込むのを見るのを好んでいそうだ。
「何で?彼氏でも居るの?」
「そういうわけじゃないけど、う~ん……告白してみれば分かるよ」
玉砕してこいってことか。
「だからそうじゃないって」
そう云いつつも、もう一度彼女を見た。
すると先程まで本を読んでいた彼女は友達なのか、勝ち気な中性顔をしたポニーテールの女の子と話していた。はて……誰だったけ……?
そして外を覗く。
「『傘女』……か……」
先程の雨がまるで嘘だったかのように太陽が窓越しに俺の体をジリジリと照り付けていた。
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