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大昔、地上は人間達の争いで溢れ、腐っていた。 くだらない事でいがみ合い、そして殺し合う。 そんなある日、溜まり過ぎた世界の陰気が固まり、一匹の妖狐が生まれた。 妖狐は生まれてから数年山頂から人間を毎日見ていた。 月日が流れ、妖狐は不死身となり、尾が九つに分かれた。 九尾の狐の誕生であった。 それから九尾の狐は殷つまり今の中国に当たる所へと飛んだ。
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