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「Deltaleader。P321敵性反応確認。各機即応戦闘モード。Weapon Systemチェック。Delta2。CP通信。」
Deltaleader(バイエルン部隊隊長)
スィート・ウォータ特務大尉は、瞬時状況把握を行い、バイエルン部隊各機に指示を出す。各機は可及的速やかに呼応する。
「Delta2了解。"CP、CP。こちら第312戦術機甲大隊所属バイエルン部隊、P321にて敵性反応確認。肉眼/高性能カメラM32Aを持ってしても、標的目視不可能。現戦闘情報を送信する。P321戦略軌道衛星撮影画像の送信を要請する。繰返す・・・"」
ミハエル・マーカー
中尉は、レーザー通信機駆使し、CP(Command Post=指揮所)に通信を入れる。CPは、通信に素早く答える。
『こちらCP。了解。P321戦略軌道衛星撮影画像を送信する。』
CPは、バイエルン部隊の戦闘情報元に、欧州連合宇宙軍戦略軌道衛星"バーミンガム"にP321地点を撮影させる。撮影されたP321周辺画像は、暗号化処理され、CPに送信される。CPは、暗号化処理された撮影画像を解析。解析した撮影画像を実戦部隊(バイエルン部隊各機)に送信する。作業は約2.5秒で終了する。
「バイエルン部隊Delta2、P321撮影画像受信。CP感謝。・・・???!」
ミハエル・マーカー中尉は、驚愕した。P321戦略軌道衛星周辺撮影画像には、何も"居ない"。戦略軌道衛星超高性能カメラは嘘を吐かない。ミハエル・マーカー中尉はレーダー故障可能性も考えたが、可能性は皆無に近い。ミハエル・マーカー中尉は通信機に口近付けて、口を開いた。
「隊長・・・。戦略軌道衛星撮影画像に何も確認できません・・・。レーダーグリップには依然変化なし。レーダー故障の可能性は極めて低いです。」
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