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自分の押さえきれなかった想いを、遼太郎に打ち明けた昨日…。
咲は、三年間の片思いに折り合いを付けなければいけなかった…。
思えば、ふたりだけでいろんな所に出掛けたりして、ほんとに幸せだった…。
そして、遼太郎の唇からこぼれる言葉の数々から、咲は一喜一憂した…。
(ねぇ…、貴方はほんとうにただの一度も私の事好きになった事はなかったの…?)
(私は、いつか貴方にとって、掛け替えのない人になりたい…。)
そう願って歩んで来たのに…。
いくら、そう願い途方に暮れても、
届かない想いってあるものなんだ…。
悲しいと言うより、
この三年分の想いを断ち切らなければいけない事が、何より切なかった…。
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