もぅ、言わずにはいられない❗

3/9
前へ
/151ページ
次へ
この場所には、これまでもふたりで、または複数でも、何度も来たことがある。頂までの道に、色んな日常の出来事や、他愛のない話をしながらドライブするのだ…。 この時を、咲は近頃の一番の至福の時間と感じていた。なにしろ、十九歳の頃から遼太郎を好きになり、二十一歳の今までずっと、ずっと誰にも話さずに秘めていた想い…。遼太郎は、大学生。咲は高卒ですぐ社会人になっていた。ふたりは、高校の同級生。高校3年の時にできた、男女複数の同じグループで今日まで繋がっていた。月日が経つにつれて、人数は減っていったけれど…。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加