プロローグ

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  彼らは、ひたすら走っている。   約1トンの鉄の塊に乗って…。   誰よりも速く…     暗く、不気味な、 夜の峠をひたすら攻めている。       コックピットに流れ込む、   エキゾーストノート…   風切り音…   スキール音…   全ての音と言う音が彼を奮い立たせている…。     峠と言うエスケープゾーンの無い道を時速100キロオーバーで駆け下る。   その姿は、平凡な生活を送っている人からして見れば…   狂気の沙汰にしか見えないだろう…。     しかし、   彼をはじめ…   世間から走り屋・○○族等と呼ばれている物からして見れば…   彼らなりの快楽であり…   所謂、合法ドラッグと同じ。     危険だと、 わかっていても   止められないのである。      
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