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彼らは、ひたすら走っている。
約1トンの鉄の塊に乗って…。
誰よりも速く…
暗く、不気味な、
夜の峠をひたすら攻めている。
コックピットに流れ込む、
エキゾーストノート…
風切り音…
スキール音…
全ての音と言う音が彼を奮い立たせている…。
峠と言うエスケープゾーンの無い道を時速100キロオーバーで駆け下る。
その姿は、平凡な生活を送っている人からして見れば…
狂気の沙汰にしか見えないだろう…。
しかし、
彼をはじめ…
世間から走り屋・○○族等と呼ばれている物からして見れば…
彼らなりの快楽であり…
所謂、合法ドラッグと同じ。
危険だと、
わかっていても
止められないのである。
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