第2章

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 学校でも、蓮見くん、とか真琴くんとか言われて、手紙とか貰ったりしてたから、今さらお客さんに男扱いされても何とも思ってなかったんだ。  それでも、芹沢さんはいつも「真琴ちゃん」って呼んでて、「可愛い」ってからかわれて、そんなことで変かもしれないけど、芹沢さんにとって、なんでもないことなのに、それでも嬉しかった。  私の話も時には真剣に聞いてくれて、憎たらしいぐらい綺麗な顔立ちしてて、笑うから、いつの間にか好きになってたんだ…。  告白なんてする気も無くて、振られるのは分かってたし… 私はまだ高校生で芹沢さんは大人で、きっともの凄くもてるしね。彼女だってたぶんいると思うし。 ただ、私はいつも急いでバイトに行くだけ。少しでも長く話したかったから… ただ、それだけで良かったんだ。 芹沢さんを思うだけで幸せだった
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