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昼過ぎ。
施設課が応急処置程度に馴らした道を74式中型、小型トラックがそれぞれ2台ずつ列を成して走る。
中型2台の幌の張られた荷台には1台12人ほどの迷彩服に身を包んだ人々――自衛官達が身を寄せ合い乗っている。
馴らしたとは言ってもコンクリートの道には所々亀裂が走り段差を作っていてガタガタ。乗り心地は最悪。
おまけに6月末とは言ってもその日の気温は低く、幌の隙間からは冷たい風が吹き込み自衛官達の体力を奪うとまではいかないものの、不快感を与えていた。
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